私なりのKAT-TUNの歴史④


思えばこの時が1番平和だった気がする。

キレやすいというか短気な2人がいなくなって、多少の頑固者はいるとしても調和しあえる4人だったと思う。


気持ちも新たにリセットし、また偶数に戻った彼ら。

アルバム「COME Here」は、5人で録ったシングルは4人で録り直すなどハプニングもあったが、無事そのアルバムを引っさげてコンサートも開催。

デビューしてはじめて東京ドームが使えなかった、しかし初コンサートを行った会場を使うなど、今までとはグループがかわってしまったことを示唆していた。


その後、田口が出演した「今日会社休みます」などが話題になり、近寄りがたかった彼らは確実にファン層を増やしていった。

いやぁ、にしてもこれはめっちゃ適役だったと思う。

私だったら福士蒼汰より田口くん選ぶ。

綾瀬はるかもったいなさすぎる。いや福士蒼汰もイケメンだけど。

つーか180cm超えのイケメン2人に好かれるってなんだ?綾瀬はるかはどんな徳を積んだんだ?


翌年2015年5月9日と10日。

9周年を祝うコンサート9uarterを開催。

4人が、文字通りクォーター(1/4)ずつ集まり、1つの形になっていく。

彼らはここで確実に足場を固めたように見えた。

10日のアンコール。田口が涙を流し、中丸がその肩を支えていた。


「まだ9周年なのに田口らしいな」


そう言ったのは上田だった。

しかしこのとき田口が泣いたのは、ただ9周年を迎えられたことに感動したわけではなかった。

このときにはまだ、ほかの3人は、彼の心に生まれた思いを想像もしていなかった。


田口は後のインタビューで「亀だけは、気づいていたのかも」と語った。

そう、彼は田口が見ている方向がグループとは違うことに気がついていた。

その年の夏、いよいよ亀梨と上田と中丸は、田口の真意を聞かされることになる。

真っ先に声を荒らげたのは上田だった。掴みかからんばかりの気迫で。

中丸は、その場では押し黙っていたが、彼の考えを改めるよう説得を試みる。

しかし生じたほころびは元に戻ることはなく、3人に残された道はただ彼の固い意思の発表の時を待つだけだった。


そして2015年11月24日。

年末音楽特番、ベストアーティスト。赤いお揃いのコートでブースに現れた彼ら。

CM明け、日本中に衝撃の報告がなされた。

「僕、田口淳之介は、来年の春を持ってKAT-TUNを離れ、ジャニーズ事務所を退所することとなりました」


くっっそ泣いたわ。

久しぶりに声上げたわ。

当時反抗期だった弟すらめちゃくちゃ気使って「大丈夫?」って聞いてきたわ。

でもテスト前だったのよね。勉強したよ、現実逃避もいいとこだよ。

翌日学校行ったら友達にいきなりハグされた。

教室ではみんなに「えっ、来たの?」と聞かれ...

最終的にいつも70点台だった科目、勉強しすぎて92点でした笑


ここはゆっくり書きたかった。

次、とうとう2016年に入ります。